7月7日はカルピスの誕生日
1919年(大正8年)7月7日の七夕の日に日本初の乳酸菌飲料である「カルピス」が
発売されました。
じのさんのカルピスコレクションより
当時物 青包装紙カルピス・朝顔グラス・コースター
発売から3年後の1922年(大正11年)カルピスが七夕の日に発売されたことに
ちなんで、天の川の群星をイメージした青地に白の水玉模様の包装紙がデザイン
されました。
カルピスのキャッチフレーズ「初恋の味」が登場したのもこの年です。
ちょうどその頃、ある画家がカルピスの青包装紙を作品の中に描いています。
中村彜「カルピスの包み紙のある静物」1923年(大正12年)油彩・麻布
「カルピスの包み紙のある静物」に描かれているのは、水玉模様のカルピスの
青包装紙を敷いたテーブルと、その上にある花の生けられたボトル、植木鉢、
背後の洋風の壁。動くものは何一つないのに、あまりにも躍動感、生命感に満
ち溢れている。中村彜はすべての画中のモチーフを、安定したものでなく動き
があり、次の展開があるように捉えているのだという。
大正時代、カルピスは滋養強壮の薬のような高価なものでした。当時の人々の
目には、カルピスの青い包装紙がどのように映っていたのでしょうか
「銀座カンカン娘」
こちらは新東宝映画主題歌「銀座カンカン娘」の楽譜が印刷されたものです。
東京・全音楽譜出版社 1949年(昭和24年)発行 定價 三十圓
銀座カンカン娘とカルピスのつながりは? 実は歌詞の4番の中にあります。
楽譜の表紙にもカルピスが描かれているのが見えますね
♪カルピス飲んで カンカン娘
一つグラスに ストローが二本
初戀の味 忘れちゃいやよ
顔を見合わせ チュウチュウチュウチュウ
これが銀座の カンカン娘♪
流行歌にカルピスが登場するほど、当時はお洒落な飲み物だったのです。
「銀座カンカン娘」は第二次世界大戦終結後、4年目に公開された映画
戦後、銀座は日本一の繁華街として発展して行く
今は使われなくなったカルピスのキャッチフレーズ
「初戀の味」
今日は99年の歴史に思いを馳せながら飲んでみては如何でしょう・・・
当時は回転数の早いSPレコード 蓄音器は鉄針でした。